新築住宅プロジェクトはついに棟上げの日を迎えました。
今回は二日間の予定がちょうど雪の日と重なり、関係者の皆様には本当に大変なご苦労をお掛けしました。
材料を組み上げる順番、場所を指示する棟梁さん。
チームワークでスムーズに架構を組み上げていく大工さん。
組み上がった屋根が濡れないように素早く防水シートを貼る板金屋さん。
職人さんのスムーズな作業性を確保するため、常に現場全体に気を配る工務店の現場監督さん。
木材や建材を現場のタイミングに合わせて搬入する業者さん。
一時も目を離さず前面道路の通行人や車両の安全を確保する警備員さん。
工事のために土地の一部の利用を快諾してくださる隣地の方。
そして何より、この日まで粘り強く付き合ってくださった(そして職人さんのためにたくさんの差入を準備していただいた)お施主さん。
多くの人が関わって架構が一気に組み上げられていきました。
柱を立てて、梁で横につないでいきます。
架構が組み上がっていく様子はとてもスピード感がありダイナミックです。
今回は屋根を張った後では搬入ができなくなるため、棟上げのタイミングで鉄骨階段を取り付けました。
最上部に棟が上がり、登り梁をかけてメインフレームが出来上がります。
メインフレームの上に屋根を受けるための垂木をかけていきます。
今回は垂木の上に室内天井となる杉板を張っていきます。
天井の上に構造用合板・断熱材・通気層を設置します。
最後に屋根下地合板・吸音材・防水層をつくって棟上完了です。
棟上が終わると、お施主さん・大工さん・工務店さん・設計者で上棟式を行いました。
かつては上棟式が建設工程の中で最も重要な儀式だったそうです。
短時間で一気に多くのエネルギーを注ぎ込んで架構を組み上げていく様子を見ていると、その重要さが理解できます。
皆が引き上げて静かになった現場を見ながら、一つの重要なハードルを無事クリアできたことに感謝しつつ、ここから建物の完成に向けて新たに頑張っていこう、と気持ちを引き締めました。