寒さのせいか発熱でダウンして、2週間ぶりに松江の住宅改修の現場を訪れると、全体の内装工事が進んでいました。
少しずつ造作家具の取り付けも始まりました。

元の部屋からがらりとインテリアを変更して新しく生まれ変わる1室がほぼ仕上がりました。
着色塗装した天井杉板、中塗りプラスターの壁、アメリカンチェリー突板の本棚。床は養生で隠れています。
お施主さんと共に悩んで検討したインテリアの色がうまくまとまっていて一安心です。

リビングは既存聚楽壁が暗かったため、表面を削ってシーラー塗りした既存壁の上に中塗りプラスターを塗り、明るくやわらかいインテリアをつくります。
左官さんが作業される様子を後ろから皆で見ている時、お施主さんがふと、床の間の正面の壁、このままの状態が面白くないですか?と発言。それいいですねと皆で共感したことから、床の間だけはこの状態のまま残すことに。もう少しで床の間の壁も作業開始されるところでした。
アドリブがタイミング良く現場の進行に乗っかって、計画時に想像しなかった場所が出来上がっていくのはとてもエキサイティングです。

浴室はモザイクタイルが貼られました。
できるだけタイルをカットしないで済むように検討したタイル割付できれいに納めていただいています。
これから目地が充填されていきます。
積み上がっていた課題事項も現場監督さんに付き合っていただきながら片付きつつあり、ここからは、たくさん検討してきたことの答え合わせをするように、実際に出来上がっていく建築を確認していきます。