2つの実施設計

10月に入って秋の空気になってきました。
この夏はふたつのプロジェクトの実施設計締切がピタリと重なってしまい、かつてなく慌ただしい時間を過ごしました。
ヒーヒー言いながらなんとか図面を提出してようやくピークを越えたので、これから少しずつ落ち着いて活動していこうと思っています。




ひとつめの実施設計は約1年前から相談が始まった住宅改修プロジェクトで、現在見積調整中です。
築38年の中古住宅で、敷地に対して窮屈に建物配置されていること、敷地外周をコンクリートブロック塀に囲まれていること、庭園の樹木が鬱蒼と繁っていることによって閉塞感があったので、外構、特に境界のあり方を見直すことでのびやかな環境をつくることを目指して計画しています。

建物をはじめて見たときは以前の持主さんの荷物で足の踏み場も無い状態でしたが、お施主さん一家がかなりの労力をかけて片付けされた結果、写真のようながらんどうになり、着工待ち状態になっています。




ふたつめの実施設計は旅館改修プロジェクト二期工事で、現在準備工事が始まっています。
今回工事が終わると旅館全体のリニューアルが完了します。
お客さんにとって良い旅館にすることはもちろん、裏方スペースを大幅に改修することでスタッフさんにとっても快適な旅館になるように検討しました。
設計はひと段落しましたが、こちらは実際に工事スタートして内装解体しないとわからない点が多々あるため、現場段階で検討することがかなり多くなりそうです。

一期工事は6月末に無事完成して営業開始されていました。
二期工事期間中は工事進捗に合わせて範囲を変更しながら営業されるので、宿泊・カフェともに、ご利用の際はホームページをご確認ください
https://yunotsu-nakanoya.com/archives/687