旅館改修プロジェクトは様々な工事が進行中で、並行して課題事項を検討しています。
浴室は浴槽据付のための下地づくりが終盤となり、左官さんによって防水モルタルが丁寧に塗られています。
仕上をすれば見えなくなってしまうところですが、とても丁寧に施工していただいて、訪れる度に気持ちの良い場所ができつつあることが実感できます。
浴槽に注がれる温泉の吐水口は原寸模型をつくり確認、課題を整理して新たな模型をつくって確認、を繰り返して皆で考えながら最終形に辿り着きました。
小さなものですが検討を進めると課題事項がいろいろと見えてきます。
これまで建物裏側に隠れていた山肌を風景として取り込む休憩スペースを浴室横に設けます。
工事中なので開放的で外部と一体化した気持ちの良い場所になっていますが、この質を残したまま内部化することを目指して計画しています。
廊下を一部拡幅してマッサージチェアコーナーをつくります。
新設部を意匠的に際立たせることなく、既存部と馴染んだ状態を目指しています。