左官・塀・庭園

旅館改修プロジェクトは工事が大詰めとなりました。





浴室は上部壁、天井の左官仕上げが完了しました。
当初は漆喰仕上を想定していましたが、考え直してカビに対処しやすい材料を探して選定しました。
既存の架構で高さが決まって天井を高くすることができないため、距離感をつかみにくくするように、壁と天井、すべての入隅、出隅を継目なくR加工していただきました。
左官さん曰く、R加工がとても難しい材料だったそうで、大変なご苦労をおかけしました。





浴室外部には、杉皮による塀+プランターの黒竹を設けました。
コンパクトな浴室ですが少しでものびやかにゆったり感じられるように、浴室のひとまわり外側を杉皮塀で囲い込んで拡がりをつくり出しています。





浴室へのアプローチに面する庭園は鬱蒼とした既存植栽を撤去、最低限の植栽と照明の新設によって爽やかな庭園に生まれ変わりました。
改修前の浴室に設置してあったかわいらしいどじょうすくいの石像は、庭園に引っ越し、新たな居場所がつくられました。




いくつかの残務に対応いただくと、ついに工事は完了、お施主さんのオープンに向けての準備が本格的に始まります。