江口内科待合室 2022

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江口内科待合室


竣工年 2022
工事種別 改修
所在地 出雲市塩冶有原町
主要用途 診療所
主要構造 鉄筋コンクリート造
改修面積 31㎡
設備設計 環境設備計画
施工 庄司建築事務所


院長が世代交代を迎える診療所の待合室リニューアル計画。
コロナ禍の影響もあり空調換気設備を更新することと、室内にあふれる多くのものを整理することが求められた。
元々この待合室では、患者さんの作品(立体作品、絵画、写真、川柳など)を展示したり、患者さんに伝えたい情報を掲示する壁新聞を作って、診療所と患者さんとのつながりを大切にしていた。リニューアルによってその関係性を損なうことがないように、これまでの診療所の歴史に敬意を払った計画が望ましいように思われた。
そこで、床、壁、天井はこれまでと同じ素材や色を踏襲してインテリアの雰囲気はほとんど変えることなく、物と人のレイアウトを見直すことだけで空間をリニューアルすることを考えた。
既存のインテリアは、棚に並ぶ物と壁面に並ぶ掲示物の凹凸や、床と小上りの段差による人の居場所の凹凸によって雑然とした印象だったので、凹凸を均すことで新しいインテリアをつくる。
具体的には、1.情報を掲示するための「情報壁」と、作品を展示するための「展示壁」をつくり、物の居場所を明確にゾーニングする。2.これら2つの壁面全体を30㎝ふかして物のためのスペースを増築して、すべての物を増築した壁の厚さの中に収める。3.ふかした30㎝壁の垂直面にフラットに物が並ぶよう、収まる物の大きさに合わせて堀込深さを調整する。4.小上りを撤去して床面全体をフラットにする。といった方法で改修した。
さまざまな物がフラットにあらわれるインテリアは、すっきりとした印象の空間となること、掲示物や立体作品の個性が引き立つ空間となること、ゆったりとした動線スペースを確保することを意図している。


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