住宅改修プロジェクトは年内で一期工事を終え、住宅部分がひとまず完成しました。
既存住宅の状態が良かったので、できるだけ手を加える範囲を最小限にとどめて快適な住環境をつくることを目指しました。
しかし、「最小限」の程度は見る人によって違うので、お施主さんと対話を重ねてその範囲を探りながら、コストの折り合いを付けていくことが設計の中心的な作業となりました。
工事は一旦終わりましたが、ないものは自分たちで作る覚悟を持ったお施主さんなので、さらに住み良い環境を整え続けてくださるはずです。僕たちはあくまでその下地を整えたところです。
すでに一部スタートされていますが、LDKの壁の漆喰塗りをセルフビルドされる予定です。
それまでは床の養生が外せないので、早く外れたところを見てみたい。
今後は2次工事としてギャラリー部分を整備する予定です。
住宅部分と合わせて全体でどのような環境をつくることができるか、暮らすことと働くことをどのように関係させることができるか、といったことを考えていこうと思っています。